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更新番号:
001

更新・日付:
2024/10/5
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人工知能理論のまとめ(認識プール:cognition pool)
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認識対象である刺激や概感のたまり場である。

刺激の再構成の場において再構成された刺激や、
想起によって再構成された概感が、この場にプールされる事になる。

脳内に物理的な構造を持つ機能ではないが、
神経細胞ネットワークの励起によって、
刺激や概感が再構成された場合、
知能が持つ機能として、
再構成した情報を維持し、ためておく場となる。

認識プールでは、認識対象として刺激や概感が情報として維持される。

物理的には神経細胞ネットワークの励起によって、
刺激か概感の情報塊として認識対象となる情報が生じた場合、
この刺激か概感が認識対象となる可能性を持つ間の時間、この情報の存在が維持される。
つまり、刺激か概感が存在する間は常に認識プールも維持されている事になる。

認識プールにおける刺激と概感の維持は、
認識されることによって維持状態の継続が更新される。
認識されない刺激や概感は時間経過とともに刺激量が減り、
認識できない対象となる。

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認識プール内で構成された事象は、
新たな事象が構成されることによって、
刺激や概感として弱くなった事象が追いやられていく事になる。
つまり、徐々に認識されづらい対象になっていく。

想起などによって、その事象の励起状態が高く更新されない場合、
時間経過によってその励起のレベルが低下して、弱化していく事になる。

神経細胞においては励起と抑圧の考え方もあるが、
認識プールにおいては、励起と放置による弱化(風化・弱体化のイメージ)という考え方になる。
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参考:396:認識プールと複数の事象の認識

大脳辺縁系の海馬などにある短期記憶の機能とも似ているが、
認識プールはより仮想的な機能であり、
刺激以外にも、大脳皮質の長期記憶を想起した場合の概感の維持にも使われることになる。

刺激や概感の維持は現在解明されているわけではないが、
個人的にはアストロサイトと関係があるのではないかと考えている。

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更新:日付 番号
2024/10/5 001 まとめ新規作成
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