2024/4/29
2024/4/30:追加
刺激の構成
刺激の認識について基本的な部分について再考してみた。
最近、ホルモンや神経伝達物質について考えていて、
これらが刺激の先天的な定義に関わっているという事が分かってきた。
そして、改めて刺激とはについて考えてみたのだが、
基本的には刺激は、何らかの変化情報と、
その情報と対になる定義によって成り立つという事は分かった。
例えばオキシトシンによって幸せに感じるとか、
アドレナリンによって興奮を覚えるとか、
この事象は、それらの分泌物質によって、
幸せとか興奮などを生じる定義が存在することによって再現可能という事になる。
そして、その前段階において、オキシトシンやアドレナリンを分泌するきっかけとなる
刺激の存在についても考えてきた。
つまり、刺激の認識の結果と定義に関連があり、
関連が必要という事である。
そして、367でラバーハンド錯覚について考えてみたが、
錯覚が生じるという事は、
錯覚を起こす刺激を認識しているという事が言える事になる。
それは、
刺激を定義する事として、
後天的定義で錯覚を起こす刺激を定義して認識しているという事になる。
つまり、刺激としての、
情報の要素とその定義を、後天的に定義できるという事になる。
全ての刺激が後天的にその意味付けを定義するのか考えてみると、
例えば視覚において赤色が赤く見えるのは、
可視光線のある波長の光を、視覚の視細胞で刺激として受容して、
その刺激を脳内で赤色であると定義する事になるが、
この元々の赤く見える刺激におけるこの「赤」の意味付けの定義は、
視覚で受けて赤であると定義するのではなく、
赤い波長の光の刺激を受けた事に対して「赤」の定義が用いられる事になる。
つまり、視細胞で赤い色を見て、その定義として赤く感じるわけではなく、
視覚における刺激の1つの情報の要素に対して赤く感じる定義が備わっている事になる。
ということは、視覚における「赤」の定義は、
後天的ではなく、先天的に備わった定義であるという事になる。
逆に全ての刺激が先天的に、その定義を持っているのか?という事に関しては、
上記のような、後天的に受けた刺激に対して定義を行う事が出来るという事から、
後天的に定義づけは出来ると言える事になる。
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ということはである。
刺激が持つ要素は、ある情報の要素に対して定義づける事、
もしくは、ある情報の要素に対して定義を持っている事で成り立つものという事になる。
つまり、
刺激の構成要素=情報の要素+情報の要素の定義
先天的に持つ刺激の定義においては、
情報の要素と、その情報の要素の定義は確定している事になり、
後天的に持つ刺激の定義においては、
知能を持つ個体が経験した刺激に含まれる情報の要素と、
その情報の要素によって参照される事になる先天的定義の構成によって定義される事になる。
つまり、
先天的に定義されている刺激は遺伝的に確定している。
後天的に定義される刺激は、その知能が、情報の要素に対して用いる意味付けの定義、
つまり、知能を持つ個体が実際にその刺激の構成において、
受容できた情報の要素から構成される意味付けによって定義されることになる。
だから、
錯覚などにおいて、自分が、その対象を刺激として受容し認識しようとした時に、
用いた定義によって、理屈としては正しい対象として受容したつもりの刺激が、
錯覚された対象として認識してしまうという事が起こりうることになる。
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刺激の構成
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感覚器官が存在する身体の部位に対して、
感覚が受容可能な情報の要素
感覚が受容可能な刺激量
に対して、
知能が情報の要素に対して意味付けできる定義を保有している事。
これによって「刺激」が成り立つことになる。
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つまり、
まず、感覚器官が存在しない事には、いかなる変化に対しても、
刺激としての情報を受容する事は出来ない。
つまり、目の付いていない頭の後ろの景色は見る事ができない。
そして、感覚器官が受容可能な情報の要素と、
その感覚器官が観測可能な一定の量の変化が必要となる。
つまり、視覚において音は聞けないし、味覚において風景を見る事は出来ない。
また、小さすぎる音は耳では聞けないし、
プールに塩の粒を1つ入れて溶かしても塩味は分からない。
そして、
刺激を認識する為に意味付けする、その定義が必要となる。
つまり、もし視覚において赤の定義が存在しない場合、
可視光の赤色の光を視覚において入力したとしても、
脳内で赤色を再構成して再現することができない。
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2024/4/30:追加・変更
つまり、
情報の要素の構成は、
「感覚器官の配置と、
感覚器官が受容可能な刺激としての情報の要素、
そして、情報の要素の受容可能な量の上下限の範囲、
そして刺激を構成するための意味付け・解釈の定義、
これが全て揃うことによって「刺激」が完成する事になる。」
そして、この情報の要素によって構成される刺激は、
「刺激=情報の要素+情報の要素の強度」
また、情報の要素の強度は、これまで「刺激量」として考えてきたものであるので、
「刺激=情報の要素+刺激量」
としても表せる。
刺激の強度・強弱は、一定時間における感覚器官の刺激受容による発火の頻度によって表されるため、
「認識する為の刺激」の構成要素ではあるが、
情報の要素を直接構成する要素ではないと考えられる。
つまり、感覚器官の刺激の受容体においては、
その情報の要素を刺激として受容するかどうかの範囲として、
受容体における受容可能な情報の強さの上下限の定義は必要となるが、
情報の要素については刺激としての情報の強弱の定義は必要無いことになる。
刺激の強弱については、
感覚器官の刺激の受容体が、ある変化に対する発火を一定期間に頻繁に起こせば、
その刺激の強度は、刺激の発火による励起が、抑制される前に、
発火の積算によって強い刺激として、刺激が構成され、
この頻度が低ければ、弱い刺激として構成される事になる。
つまり、刺激自体が強ければ、刺激の受容体は一定時間の間に頻繁に発火し、
強い刺激として構成されることになる。
このため、情報の要素の単位1つ(発火1回)当たりでは、刺激の強弱はあまり関係が無く、
認識における刺激において、刺激の強弱が必要となり強弱の要素(刺激量)を追加することになる。
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この事は、人工知能においても同じ事が言える。
つまり、人工知能が人間と同様の刺激を受容しようとしたら、
人間が持つ感覚器官と同じ刺激について、
この構成を再現すればよいという事になる。
実際の所、現時点で人間と同等かそれ以上の感覚を持ちうる可能性のある刺激は、
視覚と聴覚だけであり、
何とか頑張って触覚、
嗅覚と味覚においては、特定の物質については人間以上だが、
複雑な刺激については人間の感覚にはまだほど遠い。
ただ、現在存在するセンサーで、どれだけの人工知能の刺激が構成可能か考えてみると、
人間の嗅覚や味覚が、食事に関する意味合いの刺激として発達したと仮定すれば、
その部分の感覚を差し引いても、ある程度、人間とコミュニケーションが取れる程度の刺激としては、
構成可能であると考えられる。
つまり、互いの存在と交流に差し支えない程度の、
共通した刺激の認識が行える存在として人工知能を構成できるであろうと考えられる。
ただ、あくまで現時点では、刺激と認識においてに限り、という事になる。
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今日はこの辺で。
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