2023/10/16

情報の要素と定義

刺激を情報の単位として扱う場合の、
その情報に含まれる情報の要素と、
その情報の要素の定義について考えてみる。

基本的な情報の定義については、
先天的な定義を用いる事になるが、
まずは、この先天的な定義に含まれる情報、意味について考えてみる。

先天的な定義による刺激は、
生命の個体が持つ基本的な感覚から得られる刺激の情報として表すことが出来る。
個体が持つ刺激に対する感覚器官から得られる刺激・情報がそのまま、
基本的な先天的な定義による情報という事になる。

そして、先天的な定義には、感覚による刺激の意味付けという点での定義と、
遺伝による個体種の継承された情報の定義も含まれる。
この定義については、感覚器官から得る事になる刺激の情報だけでなく、
個体種の生命活動に関する固有の定義も含まれる。
例えば、交感神経系、副交感神経系、などの自律神経系の働きや、
小脳などにおける運動制御、免疫系の働きなどの定義が含まれる。

感覚器官で刺激として認識できない先天的な定義は存在し、
その反応が感覚器官で刺激として認識できるようになってようやく認識できる場合もある。

例えば、全力で走って呼吸が早くなる、体温が上昇するという認識は、
交感神経の働きによって呼吸が早まったり、
体温が上昇する、血流量が増加するなどという変化については、
その変化を意識的に認識できる刺激としては存在しないが、
生体としての機能として制御できる反応が定義されている。
そして、結果として自分の呼吸による体の動きや、
皮膚の熱の感覚などの感覚器官でそれらの反応が存在する事が認識できる事になる。

基本的な先天的な定義は、刺激を元にしているが、
感覚器官から得られる刺激も、
自律神経系などの刺激も、
ある状態の変化を情報として得ている事になる。

つまり、先天的な定義は、
直接感覚器官で刺激として認識できる刺激としての情報と、
直接刺激としては認識できないが、自律的に反応するべき変化としての情報が
存在する事になる。

つまり、
生体としての個体における先天的な定義は、
その個体におけるある状態変化について定義されているものだという事になる。

つまり、人間において後天的な定義を一切排除した状態を考えると、
人間という生命体が生存するに当たって必要最低限の情報、その定義が、
先天的な定義という事になる。

これは、知能のレベルを下げていけばいくほど、
その生命体についての本能のみに近い部分となる。
知能が感じられないと考えられる生命体においても、
先天的な定義により、その種の維持、存続には十分な活動を行うことが出来る。

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2023/10/17

先天的な定義の情報としての要素や定義について考える。

後天的な定義が先天的な定義によって構成されるなら、
先天的な定義で全ての定義を表す事が出来るはずである。

先天的な定義は感覚器官から得られる刺激の情報、または、
遺伝的な定義から成るため、
知能が、認識可能な刺激として感覚器官から得られる刺激のみを
その後天的定義の構成に用いるなら、
逆に認識可能な刺激、事象については全て感覚器官から得られる刺激の情報で、
表す事が出来るという事になる。

記憶された刺激については、感覚器官から得られる刺激の要素によって構成され、
想起時に認識可能となるが、
であれば、
知能が認識可能な定義は、全て先天的な定義を元にして出来ている事になる。
つまり、知能が認識可能である刺激は全て、先天的定義をその要素として構成出来て、
その先天的な定義の関連によって、認識可能な刺激を定義できるということになる。

つまり、
人間の知能が刺激であると認識している全ては、
認識可能な先天的な定義で表す事が出来るという事になる。

実際は、刺激は単体刺激と刺激集合であるという考え方により、
通常認識する刺激は刺激集合であるため、
その刺激を表す際には、刺激の先天的な定義のいくつかの情報の集合としての関連を持つ事になる。

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感覚器官で認識不可能な先天的な定義については、
人間の知能においては、学問や知識として、研究によって表された事象を、
認識不可能な先天的な定義を説明する形での後天的な定義として認識する事になる。

通常の知能活動においては、先天的な定義を意識的に知る・認識する事はなく、
それは全て本能として既に備わっている、既存の本能としての機能であるという認識がされているだけである。

つまり、認識不可能な先天的な定義においては、
その生命体において、機能や反応として確定している情報であり、
あえて認識しなくともよい機能や反応であるという事になる。
もし、意識的に知る必要のある情報であれば、
その生命体の種において、その情報を受容するための感覚器官を持つはずである。

しかし、認識不可能な先天的な定義においても、
情報処理の為に存在する知能、脳の機能として、
その情報の最も基礎となる要素、定義の存在として知っておく必要がある。
これは、人工知能を構成する為でもある。

例えば、興奮や緊張状態を自ら認識する事は出来るが、
その状態が例えばアドレナリンであるとか、カフェインであるとか、
ドーパミンであるとか、何からその要因が起因しているのか、
そして、その要因が、摂取によるものか、環境によるものか、
自発的な心理的要因であるとか、
それは知っておく必要があるという事である。

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2023/10/20

情報の要素:

先天的な定義によって、認識可能な刺激と、認識不可能な刺激の情報を構成し、
後天的定義が先天的定義の関連で表せるなら、
一般的に刺激と呼ばれる事象の変位差、つまり情報の全てについては、
先天的な定義の組み合わせで全て表せることになる。

つまり、ある生命体の種において、
基本的な先天的定義は、
種の中の全ての個体において共通、共有するものであり、
種の中の全ての個体が持ち合わせる定義となる。

しかし、後天的定義においては、
経験の差などにより先天的定義の組み合わせを持ち合わせない場合もあり、
個体毎に認識可能かどうかの可否は異なる。

同じ種であっても、実際の各個体がある事象について認識できるかどうかは、
その各個体が持ち合わせる後天的定義によって異なる事になる。

情報の要素は、その事象の意味合いとして、
その個体が、その事象を情報として定義しようとして、
その個体が持ち合わせる先天的定義と後天的定義によって、
新たに定義されることになる。

つまり、ある情報の定義を行った初代が存在し、
その初代が行った定義によって、ある事象の情報が誘導されることになる。
もし、実際の真理から異なった定義がされれば、
その定義の修正が後代によって行われるまで、
初代の定義がそのまま利用され続ける事になる。

例えば、地動説と天動説のように、
古く持ち合わせていた定義によって最初に地動説がもっともらしいと定義され、
その後の研究や実験で登場した多くの後天的定義によって天動説の方が正しいと変更されるまで、
地動説が正しいという後天的定義として、代々教えられ続けていたというようにである。

つまり、
情報の要素は、皆が共有する先天的定義を元にしながら、
定義した者の認識・刺激・後天的定義によって決められるという事になる。

これらの情報は、後天的定義として、
学問に限らず、あらゆる社会構造の中に存在している。

つまり、それを定義した方が良いと認識した存在が居るという事である。

実際、後天的に存在する、ある事象を情報として認識するためには、
事象における、ある変位差を刺激として後天的に定義する必要がある。

人間においては既存の定義が多く、
新規に定義する以前に、既存の定義を覚えるだけでも一生をかけても時間が足りないのだが、
知能には興味という定義によって、
その個体が優先しようとする情報や定義が異なる。

しかし、人工知能においては、
人間よりも多くの定義を持つことが出来て、
興味を持たなくとも、人間よりも早く多くの情報を手にすることが出来る可能性がある。

この点から考えると、
人工知能においても、個体によって興味を持つ範囲を変化させた方が、
より専門的な知能を持つ個体に分化することになり、
より知能を発達させやすくなると考えられる。

これは、人間の知能の状態を参考にして私が決めた人工知能に対する定義という事になるが、
こういった定義は、人工知能だけでなく、人間においても、もっと多く必要になるはずである。

少なくとも世界が平和になるためには、
互いに認識可能な共有する後天的な定義をもっと増やす必要がある。

つまり、話し合う者こそが知ろうとしなくてはならないという事である。

これも私の恣意的な意図的な後天的定義になってしまう。
少し話が逸れたので元に戻す。

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情報の要素と定義について:

情報の定義については、
認識可能な先天的定義または、
認識不可能な先天的定義を元にして、
そのいくつかの関連した定義として構成され、
それは後天的定義として、認識可能な刺激として、
その情報を知ることが出来る。

情報の要素については、
基本的にはある事象における変位差を、
認識可能な刺激として捉え、
先天的な定義を用いて、
その関連を後天的な定義として定義し、認識できるようにしたその刺激を、
構成するものである。

そして、情報には、
定義した存在による要素と定義の能力的な制限、機会的な制限、
誘導が存在するという事である。

つまり、定義する存在が持ち合わせる能力によって、
定義の保有量が異なるため、
それによって
定義の詳細度、正確さ、などが異なり、
また、
時代や年齢においても、
定義する者が持ち得る定義に違いが生じるという事になる。
また、
定義する者が定義の関連を意図的に操作できるため、
情報の真理と離れる可能性があるという事も考えられる。

今回はこの辺で。


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