2023/7/5

自分と世界の関係

認識は対象への集中、つまり、その対象が持つ
要素を同時に多数関連させて認識ようとすると、
その1つの対象に対して多くの情報を多く同時に認識できるが、
この場合、それ以外の対象への認識ができなくなり、
逆に多くの対象を同時に認識しようとすると、
対象1つ1つへの情報の量は低下する。

つまり、人間の知能が同時に認識できる情報量には限度がある。
対象を減らせば1つ1つの対象の情報量は増え、
対象を増やせば1つ1つの対象の情報量は減る。

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その切り替えは意識的に行っていると感じるが、
それを認識しているという事は、そこに目的が生じている。
つまり、それを欲している。
つまり、その行動の価値が評価されている。
つまり、価値が設定されている。
つまり、その刺激の定義が参照されている。
つまり、自分が今それを行うべきと決める前段階の準備が行われている。
つまり、そこには自分の選択するべき本質が存在し、
つまり、自分が存在し、
つまり、与えられた情報が存在し、
つまり、世界が存在する。
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これを以下にまとめる


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世界:
自分の存在や自分の認識に関係なく存在している。
常に存在しているが、自分には情報としてさえも把握できない。

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情報:
自分の周囲を常に囲んでいる。
常に自分に対して情報が向けられている。

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↑ここまでが自分として扱われる 自分の体から発せられる情報が一部存在する。個体の見た目、欲求などの情報


自分:
自分と、それ以外を隔てる境界。
身体と想起もその対象。

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↑ここまでが自分の知能の範囲→ここから「目的」↓まで


自分の性質:
脳が持つ機能(知能)
情報に対する適応として、経験から目的を作り出そうとする。
経験を持っていない場合は、思考により目的を作り出す。

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刺激の選択:自分により勝手に行われる。
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刺激の定義:自分により自動的に行われる。
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刺激の価値設定:自分により自動的に行われる。
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刺激の価値評価:自分により自動的に行われる。
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目的:自分により勝手に作られる。

↓ここまでが自分の知能の範囲→ここから「自分の性質」↑まで
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↑ここは自分と世界の境界


反応・行動:
勝手に行われる。自分の身体の活動、知能の想起も含まれる。

↓ここまでが自分として扱われる
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認識:
反応・行動の結果として形作られたもの。
ここには目的も含まれ、目的とその反応・行動とその結果がセットになっている。
結果は想起を対象としている。

↑この認識がフィードバックではなく経験として記憶される→「自分の性質」へ

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意識:
連続した認識に過ぎない。
つまり、出来事の結果を延々と見ているだけ。
人間が言う所の「意識的に何かをしよう」として決めているのは
「自分の性質」~「目的」であって、
「意識的に何かをした」と感じているのは、
その結果を「意識的に何かをした」と認識しているに過ぎない。

自分にとっての世界が構築される。→想起の世界

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つまり、

世界に存在する情報を自分を経由して手に入れた知能は、
その情報についての反応として、その知能が含まれる自分の性質を経由して、
情報を解析、情報に含まれる要素を手に入れ、
その情報・要素に対して自分が最も良い反応をするために知能を働かせ、
自分の目的を作り出して、世界に対して実行、その結果を認識として得て、
意識として把握する。

という説明になるだろうか。

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目的の中には、静観するといったような、
情報を認識し続けようとするだけの反応・行動も存在する。
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今回はこの辺で。


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