2023/6/20

欲求の認識と目的の発生

ここ何回かで何かをきっかけにして思考が行われるという事について考えてきたが、
今回はその何かが欲求のきっかけとなる刺激である場合について考えてみる。

欲求の元となる刺激が発生した場合について考えてみる。

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1:刺激←状態の変化情報←今回は欲求に関係する刺激で身体的な状態変化の情報

2:刺激の定義と価値の評価←この刺激による定義が持ち出され意味付けされる

3:価値評価←認識の選択←今回は最も強い価値であるとする

4:認識

↓(↓これが刺激に対する意味付け、つまり、刺激を解釈するための情報
5:欲求対象に対する不足を感じる←意識することになる
↓(↑どのような状態であるかを詳しく自分で理解するための情報)

6:刺激←欲求対象に対する不足の認識によって想起された刺激

7:刺激の定義と価値の評価

8:(身体的な不満状態の刺激として定義・評価)
↓(↑どのような状態であるかを詳しく自分で理解するための情報)

9:価値評価←認識の選択←今回は最も強い価値であるとする

10:認識←ここで自分が今どのような刺激を受けたのかを意識できるようになる
↓つまり、自分にとっての、どのような刺激であるのか、という情報が得られる

11:欲求状態の意識とその状態に関連して想起された刺激←意識することになる

12:刺激←欲求不満とその不満解消のための対策の想起←これは、上記の刺激に対して関連する記憶
↓つまり、過去に対応した事があれば、その記憶が励起される。
↓過去に経験が無ければ対応について思考する事を目的とする状態に移る。

13:刺激の定義と価値の評価

14:価値評価←認識の選択←今回は最も強い価値であるとする

15:認識

16:欲求に対する方策の目的として意識される
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解説:
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1:刺激←状態の変化情報←今回は欲求に関係する刺激で身体的な状態変化の情報

今回の刺激は何らかの欲求の刺激が発生したという例である。
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2:刺激の定義と価値の評価←この刺激による定義が持ち出され意味付けされる

刺激の定義と価値の評価によって、
この刺激が欲求を元にする刺激であり、
その刺激の価値が評価される。
この評価は刺激の強さでもある。
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3:価値評価←認識の選択←今回は最も強い価値であるとする
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4:認識

同時間に存在する刺激の中で最も強い刺激が認識される。
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5:欲求対象に対する不足を感じる←意識することになる

これが刺激に対する意味付け、つまり、刺激を解釈するための情報
どのような状態であるかを詳しく自分で理解するための情報
つまり、2:で刺激に対して定義された内容を意識できるようになる。
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6:刺激←欲求対象に対する不足の認識によって想起された刺激

この刺激は1:の刺激の励起によって、シナプス結合の関連して励起された刺激である。
刺激は刺激集合の1単位だけで認識されることはほとんどなく、
常に関連した刺激が励起されている事になる。
つまり、ある刺激を認識すると価値評価が行われた時点で、
その刺激に関連する刺激が既に励起されており、
以後に認識される刺激の候補になって準備されている。
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7:刺激の定義と価値の評価

6:の刺激に対する定義と評価である。
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8:(身体的な不満状態の刺激として定義・評価)

どのような状態であるかを詳しく自分で理解するための情報
4:の認識においては、欲求による刺激を直接認識したが、
その刺激によって、自分がどのように感じるかという情報はまだ不足している。
その刺激の認識によって、自身の知能がどのように感じるかという刺激の定義と評価が、
6:と7:の処理を経て、ここで行われることになる。
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9:価値評価←認識の選択←今回は最も強い価値があるとする
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10:認識←ここで自分が今どのような刺激を受けたのかを意識できるようになる

つまり、自分にとっての、どのような刺激であるのか、という情報が得られる
ここでようやく、自分の状態が、何かが不足して欲求の刺激を受けたという事を完全に知る事になる。
つまり、
4:では欲求の刺激を受けたという事を知るが、
では、だからどのように感じたかまでは意識できていない。
10:の認識によって、4:で認識した刺激と、その刺激に対して、
自分が感じた内容を意識した事になる。

つまり、4:の認識と10:の認識によって、
欲求による刺激と、その刺激に対して自分が感じた反応について意識する事が準備される。
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11:欲求状態の意識とその状態に関連して想起された刺激←意識することになる

これは1:に対する6:のように、
今回は6:に対して関連して励起された刺激という事になる。
6:の想起が、自分に対して発生した欲求に対して関連して励起された刺激であるように、
11:は、6:で自分が感じたという欲求の刺激に対して関連して励起された刺激が対象となる。
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12:刺激←欲求不満とその不満解消のための対策の想起←これは、上記の刺激に対して関連する記憶

つまり、過去に対応した事があれば、その記憶が励起される。
過去に経験が無ければ対応について思考する事を目的とする状態に移る。

10:の認識によって今回の刺激に対して自分自身が感じた刺激の情報を意識できるようになり、
知能においては、今回の欲求不満であるという状態に対して想起される記憶が11:での対象となる。
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13:刺激の定義と価値の評価

欲求の認識に対する反応について関連して想起される対象が12:である。
今回の欲求による刺激に対して対処しなければならない活動・行動が12:に存在した場合、
その対象をこの13:で定義、高い評価を与える事で、
知能は以降の認識、意識によって、1:の刺激に対する対処の目的として、
この12:で想起される記憶の活動・行動を結果的に目的とする事になる。
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14:価値評価←認識の選択←今回は最も強い価値があるとする
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15:認識
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16:欲求に対する方策の目的として意識される
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つまり、ある刺激を起点として、
知能は、その刺激の定義の読み出しと、価値評価によって刺激を認識し、
その認識された刺激によって、関連する記憶が励起され、想起し、
これが次の刺激となって、定義と評価によって認識、
さらに次の想起と刺激に、という形で認識対象が移っていく事になる。

その過程で、何らかの活動、行動するという目的が認識された場合に、
その知能は自身を行動させる事になる。

また、この間の連続する認識は意識として、自ら知ることが出来る。

この刺激から知能の活動、自身の身体の活動の繰り返しが、
知生体の一連の生命活動という事になる。

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今回はこの辺で。


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