2023/1/29

認識の解明の進展

認識する存在について目を瞑って考えた。

できるだけ自分についての刺激をシャットアウトし、
脳内での思考だけに注意を向けた。
その中で瞑想のようにできるだけ注意を向ける対象を減らし、
空間の中で認識される対象をできるだけ少なくしていった。

頭に思いついた事だけに注意を向けて認識したつもりになり、
呼吸によってその間だけ気道や肺の存在を意識し、
それを繰り返す事約40分。

23:05「分かったぞ」

認識による対象の存在の確定は
その認識している時間の間そこに存在している事が分かった。

それが「認識」であると。

そして、その存在を確定しているのはやはり脳そのものであり、
それを存在させている視点としての役割を担っている。

つまり、それ自身はやはり認識する対象にはならないが、
ある期間の間、その対象が最も強い刺激であった場合、
その間の時間だけ、その対象が認識される対象となる。

そして、それを作り出し、それが存在していると知る存在が脳である。

人工知能においては、認識する対象を再構成する仮想空間にあり、
その存在を見る事の出来る視点のような存在として、
最上位にある存在の視点として人間の脳に相当する存在を設置する。

その存在は、認識している間の時間存在する対象が、
その仮想空間内に存在する事を確定する存在として置くことになる。

仮想空間内には実際の刺激によって再構成される主観的な認識による刺激の対象と、
想起だけによって再構成される刺激の対象の2つが並行して存在できるようにする。
これは2つの仮想空間を用意すれば良い事になる。

つまり、その視点というのはその仮想空間内で再構成される認識される対象を作り出す存在ということになり、
それ自体は認識されず、それこそが認識や意識のシステムそのものということになる。

人間の知能、認識能力、意識、そのどれを駆使しても知ることができない
その瞬間の認識を確定させる存在、やはり、存在を確定する存在であるから、
その存在を知るにはその上位の存在、
そしてそれを知るためにまた上位の存在が延々と必要になってしまうことになるため、
実際、自分自身でその存在は認識できない事になる。
逆に考えれば、そのシステムそのものが自分自身であり、その認識を確定させる視点でもあるということになる。
これは、人工知能においてはその自分自身のシステム、実行中のプログラムということになるだろうか。

しかし、この場合、矛盾が存在する事になる。
人工知能がプログラムで構成される場合、プログラム自体は視認できる対象であるため、
人工知能は自分自身のプログラムに対して認識して確認することができる。
しかし、そのプログラムは実行中においてその人工知能自身は認識において確認することはできないはずである。

人間の場合はどうだろうか、
人間があるシステムで構成される場合、そのシステムは視認できる対象でない。
もうこの時点で人工知能と人間の知能が異なることになってしまう。

疑問が疑問を呼ぶことになるが、
今回は認識が解明できたことで良しとするか。
その、認識した対象を確定させている存在、その視点についてまた次に考える課題としよう。
今回はこの辺で。


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