2021/8/31
脳の本を読んでみて
最近脳に関する本を少し買ってみて読んでいたのだが
これは仕方のない事なのだが、専門的に分野を区切って研究しているので、
ある点においては研究が進み詳しいことが分かりかけているようなのだが、
どうも総合的に共同して研究したりする仕組みが無いか少ないらしく、
専門性は高いがその知識がちぐはぐになっているように感じた。
本は古本なので、ここ10年くらいの間で比較的新しそうな本を
ネットの評価を踏まえて買ったのだが、
多少参考にはなったくらいの内容であった。
流し読みに近いのでまだはっきりとした内容ではないが、
これは!と思ったのはニューロンから出ているシナプスが
次のニューロンに繋がり、その発火の際には、
励起によって与えられる発火には2種類あって、
励起側に働くものと抑圧側に働くものがあるという事である。
あともう1つは、小脳に同時期2~3ミリ秒以内に別のニューロンからの同時発火があると、
結果的にニューロンの励起には弱いものになるということ。
これは感覚的に言えば、間違いの訂正に関する励起であると思われた。
つまり、正しいと思っていた刺激の認識が、別の見方という点で、
別のニューロンからの励起が伝わる場合に、以前の正しいと思っていた
刺激の認識は間違っていると認識させるために、
同時の励起に対しては弱い刺激として働くようになるのではないかということである。
励起や発火に関しては、時間経過によって弱まることが分かっているので、
間違っている刺激であると認識されると、やがて以前に持っていた
励起の経路は音沙汰なしとなり、やがて忘却されるというわけである。
そして、新しい正解であるという刺激の認識が強化され、
以前の間違っていた刺激の経路に置き換わるようになるというわけである。
まあ人工知能のために参考になると思って買い、
読んでいるので後々の発想の参考になればよいという程度の考えで読んでいる。
それぞれの研究分野では感心するだけの内容になっているものもあり、
これを皆が協力して共同で研究すればもう少し人工知能も形になりそうな気がする。
まあ脳の仕組みだけをトレースして再現しても人工知能にはならないと思うので、
そこは新しい発想の知能の仕組みが必要になるだろうけれどね。
どの本にもまだ意識や認識、精神の仕組みにはたどり着いていなかった。
注意とか価値観などに近づいている人もいたが、
どれもはっきりと意識はこういうものであると書いている人はいなかった。
あとは刺激を認識する仕組みもまだわかってはいなかった。
注意という所で、注意しして認識した刺激以外の刺激も脳内に伝わっている
という書き方はあった。カクテルパーティ効果とか書いてあった。
まあこの新しい知識を得てさらに人工知能のために考えようと思う。
そして知識に捕らわれずに自由な発想で考えよう。
TOPに戻る