2023/1/7

過去の記録から

当時書いた092の考察は個人的な情報が書かれている為に掲載できないため、
過去に書いた考察の記録から面白そうな考察をいくつか抜粋して掲載してみる。

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2014/7/12
<存在しない無意識>
連続した刺激の認識が意識であるなら、
認識されなかった刺激の連続は無意識であるのではないか。

つまり、刺激を認識続けることが意識であり、
それ以外の刺激の全てが無意識の塊であると、
だが、この場合、脳には到達したものの、認識されなかった刺激は、
脳に残るものであるだろうか。

記憶は刺激の複合物であるし、
意識もそれまで認識してきた刺激の総合されたものであるとして、
ただ、この場合に、認識されなかった刺激から無意識というものが
作られるかどうか考えた場合に、
無意識という形のものはやはり存在しないのではないか。
無意識は、認識されずに脳に残り続けた刺激の残滓(ざんし)のようなもので、
後に別、または類似した刺激を認識した場合に、
以前の認識されなかった刺激の記憶がよみがえり、
その刺激の記憶の再起、比較によって、以前無意識に記憶していた刺激を
無意識のものであるように感じるのでは無いだろうか。
つまり、無意識が存在していて、認識されなかった刺激を蓄えて無意識が
できているのではなくて、古く意識されなかった刺激が、後の別の刺激によって
再起され、その新たな時点で、無意識というものを感じられる。
というものだと考えられる。

2015/7/22
追加:
認識されなかった刺激は記憶に残らないとしたら、
意識として認識された刺激はそれ単体のみが記憶される。
または、認識された刺激と認識されなかった刺激を含めた複合体が
記憶として残ることも考えられる。
無意識として記憶から再起される場合と、
意識され、記憶された刺激に合うような記憶を後から作り上げて
無意識として認識しているのかもしれない。
おそらくは、後者の記憶された刺激とはセットでない、
後から作り上げられ、その刺激の記憶の時に受けていたであろう、
そのときには認識されなかった刺激を無意識として感じているのではないかと思われる。
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2011/7/29
<複合刺激>
サイエンスZEROで脳神経について放送していた。
現在の脳神経についてのいくつかの研究が紹介されていた。
この研究と私の考えについて少しリンクさせると
研究ではミクロ的な脳神経細胞の1つ1つの活動や働きを追っていた。
私の考える心理学的な(哲学的?)考え方からマクロ的に考えると、
やはり知能として成り立つために複合的に脳について考える必要が
あるように感じた。1つの脳細胞であっても1万程度の接続があるらしいので、
単に1つの細胞の励起であっても他の1万の細胞への発射が行われる。
1つの刺激であってもその刺激を認識するためには他の同時間に
刺激として入力されていた他の刺激との比較も行われるわけだし、
さらに脳全体の活動という点から見ると、1つの刺激を認識する際には
体全体に与えられる刺激すべての状態を1つの刺激状態として考えるほうが
良いのではないかと思うわけだ。
たまたまある瞬間に認識された刺激は1つではあるのだが、
その最も強かった刺激の裏に隠されている多くの刺激についても
認識はされないまでも脳はそれを知っているはずである。
この刺激についてもまとめて考えることで知能としての働きや
モデルを考えるための元になるのではと思う。
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2010/9/12
<実現可能な人工知能>
現時点で物理的な人工知能およびその人工知能を有する物体を
作り上げることは非常に難しいが、コンピューター上の仮想空間であれば、
五感を含めた知能ある存在を作り上げることは実現可能ではないかと考えられる。
実際、人間が刺激を受けるための現実世界とは異なり、
その刺激や感覚を実際に人間が確かめる手段はないが、
仮想空間上であれば、あくまで仮想的に五感の刺激や、
その刺激の入力、その反応の出力もできるだろうと考えている。

少なくとも視覚と聴覚、触覚については現時点でも実現可能であろうし、
その3つの感覚だけでも知能の構成には十分ではないかと思われる。
また、記憶や感情、他の知能との接触を行えばその知能の発現に足りる
刺激が与えられるだろう。

仮にその仮想空間での知能ある存在を仮想空間でよく用いられる
アバターとすれば、その3Dモデルに視覚・聴覚・触覚を与える。
また、その三感の他に3Dモデル内に実装するモデル内(体内)から与えられる
感覚と、それらの感覚から得られる刺激を認識、記憶する器官となる人工知能(脳)
を与える。

本能としてある程度の習慣と刺激に対する反応の記憶(知能)を与え、
以降はその習慣を生活として時間経過とともに辿らせ、その間に
受けた刺激を知能・記憶としてフィードバックさせる形で知能を成長させる。

仮想空間や3Dモデルは現存する技術で実現可能かと思われる。
とすれば、三感+体内感覚から作ることのできるであろう人工知能を
作ればどうにか人工知能として成り立たせることのできる物を
現実に存在するものとして認知できるようになるのではないかと思う。
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今日はこの辺で。


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