2021/6/22

認知と予測と目的

強い人工知能に必要だと考えられる
認知能力とその認知に関する予測の機能について考える
また、知能を持つ個体が行動する時に必要となる目的と、
その目的についての認知と予測の関係について考える。

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人間が生活する上で、
周囲の変化に対する認知とその変化に対する予測は
知能の活動として必要となるものである。

五感の刺激によって周囲の変化を認識する情報を得られるが、
刺激の認識だけでは、周囲の環境の現在の状態を把握する
ということだけである。

周囲の変化の予測という事ができることによって
現在の知能が持つ個体が目的として行動する予定のタスクについての
行動の決定と、行動の成功のための情報としての準備ができることになる。

結局の所、最終的には生命としての個体が何かの目的をもって
その目的を実行し、目的を達成するために活動することが
最終的な目標になるために、
その目的を実行するためには、その周囲の状況の把握が必要となるということである。

現在の状態は五感による刺激の認識によって把握ができて、
過去の状態や経験は記憶によって構成され、
未来の予測は、現在の状況において、過去の経験や記憶を基にして
目標を達成するために最も効率的な未来を予測し、
その予測に沿って行動や変化が起こるように行動するということになる。

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認知と予測が必要となるのは、
知能を持つ個体が何かの目的を持って行動しようとする際に
現状の認知と未来の予測が必要になるということである。

現在の認知は、現在の個体が置かれた状況と、その環境を刺激から把握して
認識することである。

未来の予測には過去の記憶や経験が参考にされる。

過去の記憶や経験は、目的が初回実行の場合には当てはまるような記憶や経験を
持っていない場合もあるが、似たような状況を経験していればその記憶や経験は
過去の記憶や経験として利用されることになる。

勘は経験から成り立つもので、経験をしていない要素に関しては勘が働くということはない。
類似した記憶や経験を持っていて、能動的に予測を行う対象が勘である。
経験を持たない、経験をしていない要素について行う予測は勘ではなくただの推測である。

推測は実際に全く関連の無い経験や記憶から、
知能がどうしても未来の状態について予測を行いたい場合に行う。
実際には、目的を持った時点で、目的の認識において、
目的が達成された場合に得られる価値について
あらかじめ予測がされていることが必須であるということもある。

達成した時の得られる価値・要素が分からないまま目的を持つ事はない。
達成した時に得られる価値は、目的を持つ事そのものだからである。

そして、その得られるであろう価値は、目的とセットで生み出され、
認識されることになる。

1:価値を得ようと欲する
2:価値を得るための目的・目標を作る
3:目的・目標と達成した時の価値を認識する
4:目的を達成しようとするために予測(推測)をして
その行動手順などを考え出す
勘が働くとすればここである
5:現在の状態、環境を認識する
6:目的・目標と達成した時の価値と現在の状況を比較する
7:その価値の差を認識する
8:過去の経験、記憶から似たような価値を得られた記憶や経験を想起する
9:実行する予定の行動に反映・修正する
10:行動を開始する
11:手順事に小さな目標や目的、価値を手に入れて認識する
12:最初の目的・目標との差を認識する
13:目標や目的の修正・変更が必要か予測する
14:目的・目標の必要があれば修正・変更して、必要なければそのままにする
15:10に移動し行動を開始する、最初の目的・目標が達せられたら16へ
16:目標の達成と得られた価値を認識する
17:目標・目的が達成され終了する

目的や目標となる行動が完遂しなかった場合は、
10や15の時点で行動が保留されることになる。

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