2021/4/18

意思のきっかけとは何か?

何かを目的としたときの意識の向かう先
意思のきっかけとなるものは何か考えてみる。

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紙の資料の方にも書いたが
結論から言えば、
現在の知能の置かれた状況と状態において、
現在保持している行動パターンの優先項目から
その行動パターンの目的を達成するために優先される刺激を
認識しようとする知能の活動が意思の向かう方向性となる
ということになる。

刺激の認識は常に本来与えられた刺激の少し後に認識され、
その認識された時点で遡ってその瞬間に与えられた刺激として認識される。

何か目的や目標となる刺激を意思の力で次に認識しようと
待ち構えた場合、このきっかけとなるのは上記のように
現在その知能が置かれた状況と状態における
その知能が優先して行動の目的や目標とする内容を
効率的、効果的に実行、解決しようとするのに有効的な刺激を
認識しようとするそのパターンや要素から選ぼうとする
その事自体が、このきっかけということになる。

意思ありきで次の瞬間の予測や予想による思考による認識が
行われるわけでなく、
知能が記憶して持っている思考のパターンによって
すでに次の瞬間に期待される刺激の内容は決まっていて、
その刺激を認識した際に改めて思考して意思によってその刺激が
認識されたように感じているだけではないかということだ。

自由意志の有無の点からも考えてみると、
今、その時点において自分がその状況、状態にあるのは
自由意志の結果のように感じているが、
完全なる自由意志は存在しておらず、
周囲の環境との関わり合いの中で、
知能の外部における周囲の環境からの影響によって
自由意志は制限されており、
その制限の中においては選択は自由であり、
自由意志も存在するように感じている。

完全なる自由意思ではないが、
知能を持つ個体とその周囲の環境との相互作用があるなかで
限られた選択においては自由であるということである。

そして、それは意思のきっかけについても同じことが言えて、
その瞬間における意思が決定されるきっかけは
その意思を持つ知能のその瞬間の状況と状態と、
周囲の環境との関わり合いにおける制限の中において、
その知能が優先するべき認識を選択したとき、
その瞬間の次の瞬間に選択したように感じる刺激の認識を
意思が働いたように感じる事がそのきっかけであると言える。

つまり、意思のきっかけは知能が優先しようとしている目的を
効果的に解決するために必要とする刺激の要素から
すでに選ばれており、決まっているということになる。


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