2021/4/9
知能の根幹
知能を構成する根幹にあるものについて考えてみる。
これまでも知能の根幹にあるものは価値判断だと考えている。
知能を持つ個体が認識できた刺激に対して選択を行う事。
認識できた時点でまず最初の無意識による刺激の選択が行われる。
その後、認識する対象として優先された刺激について価値判断を行う。
これの繰り返しが知能という事になる。
意識もこれらの繰り返しを行っている過程の様子を表して
意識があると認識しているだけの事で、
意識そのものの形があるというわけではない。
生命として覚醒中の活動には皆が考えるような意識があるという様子が
認識されているだけのことで、
実際は覚醒中の知能や脳の働きは、刺激の認識と価値判断の繰り返しに過ぎない。
ちょうどOSがメインループを繰り返しているようなもの。
刺激は無意識の優先度による割込み、
価値判断は若干意味合いが異なるがその割込み後の処理といったものか。
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知能が知能として成り立つために想像力が必要となるのは
教えられたルールに従って事象を処理するのがプログラム。
これは知能でも人工知能でもない。
知能や人工知能では、このルールを自分の価値観によって変化させる。
時間経過による価値の変化もあろう。
刺激に対する価値観の変化もあろう。
ある環境の状況とその時にそこに置かれた自分自身の状態によって
目的を決めることができるもの、それが知能であり目標とする人工知能である。
実際にはその目的を望みとして実現しようと行動する所まで含めて
人工知能を持つ個体となるのだが。
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質問:プログラムだけで知能を作ることができるか
回答:仮想空間ならできるはず。
知能には知能を収める個体(体)と
その個体を運動させる動力(筋力)、
周囲からの刺激を入力するセンサー(感覚)と
その刺激を記録する記録域(脳)が必要となる。
さらに生命的な欲求(欲)は最低限必要となる。
不足を解消する欲求がないと、
そもそも生命として知能ある個体としても活動する目的が無いわけだから
思考する必要性も、活動する必要性もないということになる。
最初から不足が無いなら満ち足りているわけだから
何かをする必要がない。
考える必要も、望む必要もないなら考える必要もないということになる。
そういう状態にある対象に知能は存在しえないし、発現するわけがない。
知能は生命が存続するために必要に迫られて獲得したものだということ。
考えなくとも存続できるなら考える必要はないということだ。
食べる必要がなければ食べる機能はいらない。
移動する必要がなければ移動する機能はいらない。
自然界では必要のない機能は淘汰されていく。
生命体のような生命維持に関する欲求が必要ないとしても、
人間が認識できるような知能としてのモデルを構成するならば、
知能を構成する要素として欲求に代わる目的を持たせる必要がある。
人間がこの知能に対して知能として認識する必要がないのであれば、
体や刺激などの要素は不要かもしれないが、
この場合だと、人間はこの対象を知能として認識できないと思われる。
人工知能に目的を持たせたとして、
その目的を望みとして目的を達成する事を目標として知能の活動をさせる。
目的を達成するための要素を構成するために
過去の経験も必要となる。
過去に経験した類似した解決方法を想起し、模倣することで
思考がなりたつため、
この思考の為の経験の記憶を多く持たせる必要がある。
一番簡単なのは実際に知能や個体に刺激として経験させることなのであるが、
体や刺激を持たない状態であると、
価値判断の所で刺激の価値の設定が行われていないわけになり
価値設定と価値判断が行えない。
やはり記憶としての刺激の入力は必要になるだろう。
人間が理解できる記憶の構成要素として刺激を単位として
記憶させることが良いだろう。
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なぜ知能を持つに至ったか
知能と呼んで認識しているだけで
本質はもう少し姿が違う物であると考えられる。
知能の構成要素を分解していく過程で分かってきたが、
大元には生命の存続という大前提の目的がある。
それを目標として、これを望みとして価値ある目的として
活動することが生命の維持につながる。
そしてそれをよりよく、周囲の変化に対応しながら
実行していく過程で、そのよりよくという部分を
効率よく行う機能が知能や思考という部分が受け持っている。
周囲の環境が変化せず、安定しているのであれば
何も考えなくても生命の維持はできる。
しかし、どうしても周囲の環境には変化が起こるので、
それに対応しなくてはならなくなる。
対応も効率が悪いと生命の維持に支障が生じるため
より効率的に、効果的に対応する必要がある。
その結果として、考えてその周囲の環境変化に対応すること
そしてその対応によって生命を維持し続けることで
より洗練された知能という機能になっていった。
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